2009/09/04   学校だより「観南」第15号より

 「2学期の始業式を迎えて」

 体育館に元気な子どもたちが帰ってきました。
   心配していた新型インフルエンザの症状での欠席者や、
     体調が悪い子どもは9月1日現在、一人も確認されていません。

 とても嬉しい2学期の出発ができました。

 2学期の出発に当たって、子どもたちには、以下のような話をしました。
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 「夏休みに安土山に登りました。
   日本一大きい琵琶湖という湖の近くにある山です。

 この山には今から430年ほど前に、織田信長という人が安土城という城を造りました。
   今はその城は焼けてなくなっているのですが、
     城の跡の石段や石垣が残っています。

 私は信長という人がたてた城跡がどのようなものなのか、
   どうしても頂上まで登って見てみたいと思っていました。

 ちょうどそのときに、5・6人の大学生のような男の人のグループと一緒になりました。
   一緒に登り始めました。

 天気が悪く、足下はどろどろで今にも雨が降りそうでした。

 5・6人の大学生の中から一人だけさっさと忍者のように石段を駆け上がる人がいました。
  あっという間に曲がって見えなくなりました。

 そのときには、仲間をほおっておいて冷たいなあと思いました。
   初めはゆるい階段でしたが、途中から大変急な階段が続くようになりました。

 私とと大学生の中の一人が次第に遅れ始めました。
   一生懸命に登りますが、他の人には追いつけません。

 大学生たちは、「がんばれよ」とか、「手を引つ張ろうか」とか言いながら、
   遅れている大学生に声をかけて待ちながら、急な石段を登りました。

 頂上近くまで登ったときに、道が二つに分かれていました。
   道案内の看板が見当たりません。

 私とその大学生たちのグループは、予想をつけてこちらだろうと思って
   一つの道をすすみました。
     ところが、途中で行き止まりになってしまいました。

 どっちへ行けば頂上の城跡に出られるのだろうと困っていました。
   ちょうどそのころには雨も降り出して雷も鳴り始めました。
     辺りは森のように暗くなりました。

 どうしようかと困っているときに、人影が見えました。
   頂上まであがって、仲間を心配して探しに来た最初に走っていった大学生でした。
     仲間思いの人でした。

 私と大学生のグループは、その大学生に案内されて頂上にたどり着くことができました。

 頂上にあがると、不思議と雨もあがって明るくなり、
   そこからは、琵琶湖の近くに広がる安土の町や遠くの山々までが見えました。

 このときの気持ちのよさは今でも覚えています。

 本気で汗びっしょりになりながら登ったから気持ちよかったのだと思います。
   いつの間にか仲間になっていた大学生のグループがいたから
     気持ちよかったのだと思います。

 遅れて登る仲間に声をかけている大学生や、
   早く登って遅れてくる仲間を迎えに来てくれた大学生がいたから
     気持ちよかったのだと思います。

 2学期は運動会、遠足、文化祭の作品づくり、マラソン大会、いろいろな行事があります。
   新しいこともいっぱい習います。

 どんなときも校訓の「本気で取りくめ」を合い言葉にがんばってほしいと思っています。
   教職員も今年は「本気で取りくめ!」が背中にあるポロシャツやTシャツをつくりました。

 これぐらいでいいとすぐにあきらめないでほしいと思います。
   高い山へ苦労して登れば登るほど、頂上から下を見たときに気持ちがいいものです。

 高い日標をもって、チャレンジしてほしいと思っています。

 また、クラスの仲間の中には、すぐにできる人もいるし、
   なかなかうまくできない人もいます。

 でも、私が出会った大学生のように、日標にたどり着いた人は、
   まだ一生懸命に挑戦している人を助けて、
     クラスの仲間全員が日標を達成できることを大事にしてほしいと思っています。
                     一壇上から、子どもたちの更なる成長を願いながら一
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  「地震対応避難訓練をおこないました」

地震対応避難訓練 震度5の地震が観音寺を襲ったという想定で,
  避難訓練をおこないました。

 避難開始から第1避難場所に点呼・人員報告完了まで
  約4分でした。

 学校では,授業中に地震がくるとは限りません。
   休み時間にきた場合の対応も話しました。

 また,地震は昨日あったように晩におこることもあります。
  阪神淡路大震災のように早朝の場合もあります。
   土日・休日に起こるかもしれません。

 そのような場合でも,
   家族でよく話し合っておいて適切に対応できるようにしましょうと呼びかけています。
 よろしくお願いします。


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