2002-2004年度 学力向上フロンティア事業研究紀要 教科学習の見直しと評価の改善 |
5節 指導体制・評価方法の工夫 ▼少人数授業の工夫 (1) ねらい 個々の子どもの学びに即した多様な指導方法や指導形態を工夫し,個性を伸ばすために,国語・算数において,よりきめの細かい個に応じた指導を行い,基礎的・基本的内容の確実な定着を図る少人数授業を取り入れる。複数の教師の目で,一人一人の子ども理解を図り,わかる喜び・学ぶ楽しさを味わえる学習を展開する。 (2) 実施における配慮事項 2〜4年の算数及び5・6年の国語・算数は,学級解体に対応できるように,学年共通の時間設定を行う。1年については,学級内コース別学習が中心になるため,クラス単位の時間設定とする。また,学年や単元の特性を考慮し,習熟度別あるいは課題別にグループ編成する少人数授業や主補協力方式(T・T)による授業など形態を工夫する。単元セットを活用し,各担任と共通理解のもと授業を行い,適切な支援のあり方を考える。 (3) 単元セットを生かす少人数の学習形態 ![]() ![]() ![]() ▼ 習熟度別コース学習の編成 習熟度別コース学習の際には,各学年団で単元の特性を考えた編成を工夫している。編成までの主なシステムは次の通りである。 ![]() ○ 編成上の留意点 編成に当たっては,以下の点に留意する。 ・ 教師の人数と児童の実態に応じて,適切なコース編成を選択する。 ・ 習熟度に応じたコースの選択は,単元ごとに児童自身が行う。 ・ どのコースにおいても,教科書の内容は網羅する。 ・ 習熟度の低いコースにおいては,人数を少なく(15人程度まで)するようにする。 ・ コース名は,子どもに差別意識をもたせないよう名前を工夫し,学年の 発達段階や単元 のねらいに合わせて設定する。 |